乾石智子『青炎の剣士』文庫版
発売記念書き下ろしオリジナル短編
〈紐結びの魔道師〉三部作の第三巻『青炎の剣士』(創元推理文庫版)の発売を記念して、
乾石智子先生による書き下ろし短編「真紅のよろこび」をお届けいたします。
『青炎の剣士』の物語のあと、マーセンサスと一緒に旅を続けた、ユーストゥスのエピソードです。
どうぞお楽しみください。
〈紐結びの魔道師〉三部作
リクエンシス、自らの闇と対決する。
束の間の平穏は春の訪れとともに去り、エンス一行が居を定めたオルン村に、元コンスル帝国軍人ライディネス率いる軍がおしよせてきた。エンスとトゥーラは化物に立ち向かうべく〈死者の谷〉に降り、エミラーダはある目的を胸に敵に寝返る。だが、事態はエミラーダの思惑を超えた方向へ……。エンスたちは侵略軍を退け、魔女国の呪いを解くことができるのか? 三部作、遂に完結。
2021年9月刊行 *カバー装画:羽住都
1500年前にかけられた魔女の呪いを解く方法は?
イスリルの魔道師に呼び覚まされた化物と、元コンスル帝国軍人率いる侵略軍に追いつめられたエンスらは、オルン村に難を逃れた。村で冬を越し、〈星読み〉のトゥーラ、元拝月教の巫女エミラーダ、知恵者のリコにウィダチスの魔道師エイリャも加わり、1500年前の呪いを解く方法を探すのだ。そこで浮かんだのは、オルン魔国最後の女王の血塗られた姿だった。好評シリーズ第二弾。
2021年6月刊行 *カバー装画:羽住都
紐結びの魔道師、赤銅の髪をもつ魔女に出会う
凋落久しいコンスル帝国領ローランディアで暮らす魔道師リクエンシスの平穏を破ったのは、隣国イスリル軍の襲来だった。多勢に無勢、下手に逆らわぬほうがいいと、リクエンシスは相棒のリコと共に、館を捨てて逃げだした。だが、悪意に満ちたイスリル軍の魔道師が、館の裏手に眠る邪悪な魂を呼び覚ましてしまう……。招福の魔道師が内なる闇と対決する、シリーズ初の三部作開幕!
2021年3月刊行 *カバー装画:羽住都
©東京創元社 2024